私(一木)は平成10年に当時の町立穂別病院に赴任し、以後長野や夕張に少し勤務をしつつも穂別の地域医療に関わってきました。病院の診療所化、鵡川町との合併による様々な変化、過疎化、少子高齢化、診療所の時間外救急の受け入れ中止、看護師不足による病棟閉鎖など色々なことがありました。それでもその後救急も病棟もなんとか立ち直り、昨年新しい所長ともスムーズにバトンタッチが出来ました。

元々私の考えで常勤医3名体制を維持してきましたが今回の所長交代の際、医師体制は2名ということになったようです。赤字もあるし、医師不足の中3名体制を維持するのは困難だからだと思います。

私は穂別を退職後札幌の民間病院に勤務しつつ週に1回だけ穂別の外来を手伝いに行っています。少しでも困っている地域を支援できたらと思っています。札幌に開業することはずっと僻地医療に関わってきた身からすると少し後ろめたさも感じるのですが、今後の僻地医療を考える上ではひとつのモデルも示せるのかなとも思っています。現在の都会への医師遍在は明らかです。これが今後解決できるかどうかは非常に難しい問題ですが完全に解決することは不可能だと思っています。地域枠の医学生も増えていますがすべての地域にを充足させることはできないでしょう。そうなるとやはり都会から医師を地方に送るしかありません。大学の医局、大きな民間病院、公立病院、社会医療法人など色々なチャンネルを使って医師を地方に派遣していく必要があります。私たちの新しいクリニックもはじめは2人の医師で始める小さな規模ですが僻地支援もクリニックの柱にのひとつにしようと話し合っています。

僻地では専門医よりも総合医が必要です。まずは自分達のクリニックをしっかりと建て上げ、若い医師やすでに総合医としてのキャリアがある方も巻き込みつつ僻地への支援を継続的にして行けたらと思っています。ただ医師を派遣するのではなく、その町や村の保健福祉のシステムの構築や町作りなどについても色々と相談に乗るというところまでできればいいですね。そこに住んで地域医療をするというのは確かに理想的で私も経験上それがベストとも思うのですが、現状を見れば厳しいのは明らかです。私たちは一歩引いて現地で頑張る先生方を側面から支えていくというスタンスでまずはやっていこうと思います。

その中で僻地に少し長く住んで関わりたいという医師がでてくれば、その医師をサポートしつつやっていくということもできますしね。

12月と先日に撮った穂別の樹氷の写真です。穂別はとても寒い町で、マイナス20度は当たり前です。寒さが厳しいのですが、それ故のきれいな景色にも出会えて本当に癒されます。
穂別の樹氷1

穂別の樹氷3

穂別樹氷2

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