昨日小樽で行われた「後志つながる教室」に参加してきました。石狩の私ですが、内容が素晴らしく参加させていただきました。

午前中は東京大田区の地域包括センターの澤登久雄様のお話し。地域包括支援センターの業務だけ(待っているだけ)では本当につながる必要がある方とつながれないという危機感のもと、地域住民、自治体を巻き込んで高齢者見守りネットワーク「みま〜も」を立ち上げ運営されているお話し。高齢者になっても安心して最後まで地域で生活できるための素晴らしい仕組みでした。

 

 

午後からは高齢者住宅「銀木犀」を運営されている下河原忠道さんの講演とVR認知症体験。

 

講演の冒頭は村上先生のお話しでした。本当に村上先生は皆の心の中で生きているのだなあと思います。
「あなたは間違っていない
だからこのまま続けて下さい
黙っていても何も変わらない
誰かがやらなきゃいけないんだから」

という村上先生のお言葉は多くの人を勇気づけ、動かしているのだと思います。
下河原さんも高齢者住宅を運営を始めた時、当時として最先端過ぎたのか批判を浴びたり様々な壁にぶち当たったそうです。そのような中で出会った村上先生の著書「村上スキーム」を読まれ感動し、夕張の村上先生を訪ねたそうです。そこでの出会いがなければ現在の銀木犀(下河原さんが運営されているサービス付き高齢者住宅)はないと彼はおっしゃっていました。

 

 

スライドの写真は夕張時代の村上先生

 

 

これはずっと村上先生と働いてきた長森先生(岩見沢にあるささえるクリニック院長)の作成されたスライド。言葉は村上先生の言葉。この言葉で多くの人が勇気づけられ、前に進むことができました。

 


そして現在の銀木犀の実践のお話しも伺いました。施設ではなくあくまで住宅として建築、インテリアに徹底的にこだわりつくられています。2度ほど見学に伺っていますが、その居心地の良さははんぱないです。すっかり長居をしてしまいました。http://hosannafcli.jugem.jp/?eid=45


併設されている駄菓子屋さん地域の子どもたちが帰らないというのもうなづけます。
現在新しい住宅を企画されているとのことですが高齢者住宅を企画突き詰めていくと普通の賃貸住宅にたどり着いたとのこと。若者、学生、ファミリー、障がい者、高齢者など普通にごちゃ混ぜに住んでいる共同住宅。レストランあり、ボルダリングの施設あり、なんだかわくわくしてしまう内容でした。高齢者だけ、障がい者だけってやっぱり変だよね。こういう共同住宅で経営が成り立てばそれが最高。銀木犀の新しいチャレンジが楽しみです。


銀木犀での様々な様子を素晴らしい写真でたくさんお聞きすることができました。とても勉強になり、また感動しました。
最後に印象に残ったお話しを3つ。

 

銀木犀は玄関に一切鍵はかけていないとのこと。認知症の方を部屋や施設に閉じ込めることはしたくない。認知症自体がますます社会から分離されてしまうことへの危機感を強く持たれておられました。そして社会と断絶することで一番困るのは誰ですか?と問われました。

もちろんご本人、ご家族は困ります。そして子供達が一番困るよ。認知症の方と接することなく大人になっていく子どもたち。認知症はなんだかおそろしい病気、なったらおしまいなどの偏見、差別が今よりさらに酷くなってしまう。認知症であってもこうやって楽しく、生きがいをもって生活されているということを子どもたちが見て、肌で感じて、偏見とか差別が将来なくなっていく、そんな社会を目指したいという趣旨のお話しでした。

 

二つ目。認知症の「認知症予防」っていう言葉って違和感ないですか?との問い。

実はもう当たり前の単語になっていて違和感を感じていない自分がいました。
この言葉を聞いて認知症ご本人、そして家族はどう思うか考えたことがありますか?と。確かにそこまで考えていなかったなあと恥ずかしい思い。
以前「介護予防」という言葉が出てきた時、あるあばあちゃんが「予防、予防ってうるさいわ!私は伝染病かい?」みたいなことをおっしゃっていたのを思い出しました。予防=かかってはいけない病気、ワクチンで予防っていうイメージが確かにありますね。実際予防することは必要だと思いますが、「認知症予防」は心の中だけで言うようにします。

VR認知症体験はレビー小体型認知症の患者さん体験でした。リアルな幻視が見えて本物か幻視か
区別できなくなる病気をリアルに体験できました。これも実際も患者さんのお話しを徹底的に聞いてこだわって制作されています。レビー小体型認知症の最初の提唱者である小坂先生にも実際に見て頂いたとのこと。すべてにおいて全力投球、本気度はんぱない下河原さんらしい素晴らしい取り組みでした。まだまだ今後VRが色々と企画されています。ますます楽しみです。

 

そして三つ目。

 

「心が動けば、人生が動く」

昨日の下河原さんの講演のスライドに書かれてありました。周辺症状で大変苦労されて、家族も介護ができなくなり銀木犀に入居されたあるおじいちゃん。環境や減薬で落ち着いて、その後併設されている駄菓子屋の店長に任命。駄菓子屋さんがオープンすると子供達がおじいちゃんの部屋に迎えに行く。おじいちゃんは頑張って歩行器で駄菓子屋さんに向かう。子供達は早く早くとせかす。そのうちおじいちゃん、歩行器を持って歩き出した!まさに心が動いた。そしてじいちゃんの人生が動いた!

 

まだまだありますが、長くなったので本日はこれにて終了。

 

 

 

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