まるごとケアの家

 

看多機についてシリーズで書いてきましたが、今回は「まるごとケアの家」についてです。 まるごとケアの家とはなんでしょうか?

 

平成28年10月に長野県の軽井沢で「ものがたり合宿2016年」というのが開かれました。

 

これは富山県砺波市で「ものがたり診療所」を運営されている佐藤伸彦先生とその仲間たちが皆で集まろう!ということで 開催された合宿です。 私は残念ながら参加できなかったのですが、この合宿で夜オヤジたちがコテージでお酒を飲みながら生まれた概念だそうです(笑)。

 

元々は私たちもお世話になっている岩見沢市のささえるクリニックの永森先生のこんな一言から始まったようです。

 

「宅老所って何をやっているかよくわからないし、イメージも悪い」

 

それに岩手県で宅老所や有料老人ホームなど様々な施設を運営されている高橋和人さんはじめ、そこにいらっしゃった方々も賛同し、何か他のネーミングがないか考えて、出てきたのがこの「まるごとケアの家」です。

 

そしてそこに参加されていた福井でオレンジホームケアを運営されている紅谷浩之先生がその場でイメージロゴまで考えて下さいました。

 

 

暖かで、優しい感じのロゴですね。まるごとケアの家にぴったりだなあと思います。 その後高橋和人さんがAmazonのkindle版で「まるごとケアの家と半農半介護」(ものがたりくらぶ出版)という電子本を出版され、まるごとケアの家のコンセプトが整理されました。

 

 

まるごとケアの家のコンセプト

 

【定義】 医療・看護・介護・その他の社会資源を、制度の枠組みにとらわれず複合的に組み合わせ、地域で援助を必要とする者に対して日常生活の包括的なケアを適切に提供する事業の総称

 

【解説版定義】 kindle版を出版するにあたり追加された定義

(1)この地域に必要なケアを、制度にとらわれず提供します

(2)必要に応じ、さまざまなケアを組み合わせて提供します

(3)その人の毎日の生活を“当たり前”の感覚で支えます

(4)この地域で安心して生きるための“共同体の場”です

(5)「この地域の住民が、“自分たち”で地域を守る」ことを支えます

(6)地域が必要なケアを、年齢・特性にとらわれることなく、持続可能な方法で提供していくことをめざします

 

私たちが開設する看多機も  「まるごとケアの家 ホサナホーム」 とネーミングする予定です。

 

先日岩手県の高橋和人さんや岩見沢の永森先生にもお話しして、ご許可を頂きました。

 

上記の定義、とても素晴らしいですよね! まさに私たちが目指すべきものだと思います。 まるごとケアの名に恥じないように頑張って取り組んでいきたいと思います。

 

 

まるごとケアの家については先ほどご紹介したものがたりくらぶ出版のAmazon kindle版の他に、6月に日本看護協会出版会から出版されているコミュニティケアの増刊臨時号でまるごとケアの家が特集されました! 全国で実際にまるごとケアに取り組んでおられる方々の実践が満載されています。必読です!!

 

 

 

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